お客様じゃない人の意見に振り回されてない?
こんにちは。
Web文章コンサルタント おだじまみえです。
以前、ニュース番組の1コーナーで
菓子メーカーがコンビニの陳列スペースを
確保するために、いかに頑張っているか
というプチ特集をやっていました。
そこで取り上げられたのが、明治の
チョコレート「the chocolate」。
私はフランボワーズがお気に入りです。
おいしいので、ひところ良く買ってました。
コンセプトは、上記サイトにあるように
「日本人ならではの繊細さで、世界を驚かせるチョコレートをつくりたい」
「比類なき味や香り」
価格は通常の板チョコの倍(230円位)なのに、
販売目標を大きく上回り、売れているそうです。
一見してわかるのが、
完全に女性をターゲットにしたパッケージ。
担当者(女性)も「SNS映えを意識した」という
趣旨の発言をしていました。
当初このパッケージについて、社内上層部からは
「中身がわからない」
「こんなの売れない」
と言われたそうです。
その時にプロジェクトチームの男性が
上層部に言い放った言葉が・・・
「私もあなたもターゲットではありません。
安心してください」。
ホントこれだなぁと思いました。
ターゲットではない人の意見に
振り回されると、コンセプトがズレます。
私たち個人起業家の場合も同じです。
買わない人に買わなかった理由を尋ねることは、
大いに意味があります。
ですが、私たちにとって最も重要なのは、
買ってくれた人が「なぜ買ったのか」を知ること。
思うように売れない時って、
つい、身近な人にあれこれ聞いてしまいます。
もちろんそこでヒントが得られることもありますが、
ターゲットではない人が
「ちょっと高い」と言っていたから値下げしてみたり、
「ここがこうだったらいいかも」と言われたので
その通りにしてみても、
99%、その人たちは買いません。
そしてますます、 本来のターゲットには響かないものになってしまう。
だからこそ、「ターゲットは誰か」を
明確にすることが大切なんですね。
この担当者も、ターゲット層への
ヒアリングを繰り返し、だからこそ
自信を持ってこのデザインを貫けたと伝えていました。
コーチやカウンセラーの場合、よく
「ターゲットを絞るのが難しい」というお悩みを聞きます。
その場合は、年齢などで無理に絞るよりも、
「どういう心理的状況に置かれている人で、
どういう価値観を持っていて、
手に入れたい具体的成果は何か」
といったような内面をあぶり出してみると、
新たな切り口が見えてくるかもしれません。
このチョコレートは極端な例ですが、
私たちも、
「ターゲットが”微妙に”ズレている」
ことで苦戦している場合が見られるように思います。
ターゲットを捉え直すことが
ブレイクスルーにつながることもありますね。
あなたがサービスを届けたい人は、
どんな人ですか?