価格決定権を、持っていますか

仕事は全て家でオンライン、都心に行くのは月に1、2回という生活。

そんな中、髪を切りに行ったついでに、ちょっと服を見ようと駅のファッションビルに立ち寄ったのですが、2階から上は営業していませんでした。

緊急事態宣言での要請を受けて、ですね。 (私は東京に住んでいます)

「あ、本当にやってないんだ」

違うビルでは、入り口にある お花屋さんも閉まっていました。
母の日の書き入れ時です。

某百貨店では 、1階の化粧品売り場と 地下の食料品売り場、 そしてなぜか上層階のレストラン街だけ 営業していたので(酒類の提供はなしで) 、ありがたく天せいろを食べました。

人影のまばらな店内にはフロア係の方が5人もいて、手持ち無沙汰なのか、やたらと早く蕎麦湯を持ってきてくれました。。。

今も必死で現場で治療にあたってくださっている医療従事者の方々からは「何をのんきな」とお叱りを受けるかもしれません。

ただ、率直に「経済、大丈夫なのかな?」と思ってしまいました。

 

これでは、雇用が維持できず仕事を失う人も多いでしょう。

特に、女性の失業は一段と深刻です。

起業・副業に関心を持つ人がまた増えているのも頷けます。

副収入が欲しい場合、ウーバーイーツのような仕事は手っ取り早いですし、稼働した分だけキャッシュを得られるので心強いですよね。

地元でも、配達員さんをよく見かけます。

ですが、個人事業主と言っても単価も業務内容もウーバーに決められているので、結局、プラットフォーム側の都合で左右されてしまいます。

「あの配達員さん、とっても感じが良くて素敵だからまたあの人にお願いしよう」

ということも、仕組み上ないですし。

 

個人事業主にとって、とても大事なことの一つは

価格決定権を自分が持つ

ことだと思っています。

私のクライアントさんは 自分の商品・サービスを 持っている方が大半です。

情勢の変化に素早く対応して 新メニューを出したり、 オンライン化を強化して 売上を伸ばしていらっしゃいます。

私自身も、独立前から 全て自分のオリジナルプログラムで活動してきました。

当初は意識していませんでしたが、 「価格決定権を持ちたい 」という考えが根底にあったからだと思います。

それは、お役に立ちたい方々に向けて、 自分が今届けられる最大の価値を届けたい。
と、はなはだ生意気にも思っていたからです。


もちろん、修行期間や ジョイントベンチャーなど、 ひたすら師の教え通りにやるべき時期や、 自由より機会を大切にしたほうがいい場合もあります。

ビジネスの設計上、 価格の決まっている商品を ラインナップに組み込むこともあるでしょう。

それでも、私たちが お客様といい関係を築き、 価値とやりがいを追求していきたいなら 、自分のオリジナル商品・サービスを持ち、 自分の裁量で提供できる環境を 作っていくのが本当に大事です。

経験、スキル、才能といったものを 相手にとっての価値に変えること。

そして、その届け方を知ることで、 対価がいただける仕事になります。

一足飛びには行きませんが。

現在がどんな職業であれ、 「私には何ができるのだろう?」 と自分のリソースを真剣に探し、自分を生かした小さなビジネスで価値提供する人が増えるのなら……

このコロナ禍にもし意味があるとしたら、そんな変化が起こることなのかもしれません。